〇〇家の営農・生活設計表
ご夫婦で、この先10年の営農・生活設計を「ライフ」と「ワーク」の両面から考えてみましょう。
記入例
ステップ1 「家族の状況」欄に家族の構成と年齢を埋めていきます。
ステップ2 家族のライフサイクル(学校入学、結婚等)や、イベント・大きな出費予定があれば記入します。
ステップ3 「ワーク」つまり農業経営についても、今後10年後までの見通しを夫婦゙話し合いながら記入していきましょう。
※ …2018年は現状を書く欄です。2019年以降は、該当する年の該当する項目を記入してください。
ヒント
営農・生活設計を考える上で、必要な以下の項目について、概数でも結構ですので、可能な範囲で記入して下さい。わからないところは、可能な範囲で家族の方に聞いたり、営農記録を調べたりしてみましょう。埋まらなくても結構です。
ワークについて
- 1. 経営の主体、事業内容等
- 「経営の主体」は、対外的な経営の代表者・経営主を書いて下さい。「事業内容」は、農業経営で取り組む内容をお書き下さい。例えば「生産」、「消費者直売」、「加工・製造」、「観光・交流」、「飲食」、「宿泊業」、「作業受託」など該当するものすべてを書いて下さい。
- 2. 農業生産品目
- 例えば、水稲、施設なす、じゃがいも、露地菊、酪農、肉用牛、養豚など栽培・飼育 形態と作目を書いて下さい。
- 3. 経営規模・面積
- 経営面積、飼養頭数、自作地、借地、作業受託面積などを書いて下さい。
- 4. 設備・機械
- 所有している主な設備・機械などを書いて下さい。
- 5. 運営体制(労働力)
- 農業経営に関わっている家族の人数、雇用人数などを書いて下さい。
- 6. 作業環境改善
- 「ほ場トイレ設置」など働きやすい作業環境にするための取り組みや予定を記入して下さい。
- 7. 売上げ目標、所得目標、生活用預貯金、経営用資金
- 農業経営による売上げ目標とそこから経費などを引いた所得目標を書ける範囲で記入 して下さい。また、生活に必要となる預貯金額と農業経営に充てる経営資金のおおよそ の金額目標を書いて下さい。
- 8. その他
- 1〜7に当てはまらない内容があれば何でも記入して下さい。
ステップ4営農・生活設計表の内容を踏まえて、10 年後の経営目標を明確にしましょう。
さて、「ライフ」と「ワーク」の見通しを書いてみると、「子供の学費にお金がかかる から、農業経営を見直さないといけない」「両親の引退を見越して、雇用を考えないと いけない」など、今まで気が付かなかった課題が見えてきたのではないでしょうか。改 めて、10 年後の経営目標を記入してみましょう。二人で考えた目標を紙に書きお互い が確認することが、目標実現に向けての第一歩です。やる気にもつながります。